公開講座&ワークショップ Lecture and Workshop
1. 講義: 説明会
日時
6月5日(水)15:00-16:00
会場
奈良女子大学 (オンライン)
概要
アートコミュニケーション人材育成プログラム「あ³」の概要説明会を実施します。入江泰吉記念奈良市写真美術館と連携し、先端技術を用いた写真における芸術表現をまなぶ本プログラムのねらいや、受講生が一年をかけて取り組む講座・ワークショップ・アーティストの滞在制作・出張美術館について説明します。
2. 講義 : AI最新動向 ── 私たちは急速に発展するAIとどう向き合っていくべきか?
日時
7月3日(水)15:00-17:00
会場
奈良女子大学 工学系H棟 101, 102(対面方式)
講師
小林 由幸(ソニーグループ株式会社)
プロフィール
ソニーグループ全体の技術戦略の策定に貢献するCorporate Distinguished Engineerの一人。2003年より音楽解析技術「12音解析」や機械学習技術の研究に従事。機械学習のためのツール「Neural Network Console」を開発、近年ではディープラーニングにおける技術・ソフトウェア開発を進め、機械学習普及を促進。
概要
AI技術の研究を進めるソニーのエンジニアより、各技術の先端研究や今後想定される応用先について、実際のユースケースやビジネス展開についての例を挙げながら、わかりやすく解説していただきます。その後、参加者を含めたディスカッションを予定しています。
3. 講義: 色景(知覚と感性の風景)── 写真と色彩の新たな出会い
日時
7月10日(水)15:00-17:00
会場
奈良女子大学 工学系 H棟 202(対面方式)
講師
三木 学(色彩研究者、美術評論家)
プロフィール
文筆家、編集者、色彩研究者、美術評論家、ソフトウェアプランナー他。
独自のイメージ研究を基に、現代アート・建築・写真・色彩・音楽などのジャンル、書籍・展示・ソフトウェアなどメディアを横断した著述・編集を行っている。共編著に『フランスの色景―写真と色彩を巡る旅』(2014年)、『新・大阪モダン建築』(2019年、すべて青幻舎)、『キュラトリアル・ターン』(昭和堂、2020年)など。展示・キュレーションに「アーティストの虹-色景」『あいちトリエンナーレ2016』(愛知県美術館、2016年)。ソフトウェア企画に、『Feelimage Analyzer』(ビバコンピュータ株式会社、マイクロソフト・イノベーションアワード2008、IPAソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2009受賞)
概要
レンズの開発から始まる、写真史と色彩史の誕生とその歴史、芸術や産業への影響を解説し、その後、開発に携わった色彩分析ソフトを使用しながら色彩理論や作品分析、日本の風土と色彩感覚への関係について紹介する。受講者は必須ではないが、事前に「色彩を感じる写真」を1枚提出すればそれらを題材にして色彩分析を行う。
4. ワークショップ: 若狭でドローイングワークショップ──目で描くか、言葉で触るか
堀内悠希《 Sea, Camp, Moon and Smoke 》 紙に水彩, 134.0 x 114.0cm, 2021 撮影: 末長真
日時
8月25日(日)
8時出発〜18時到着(近鉄奈良駅前)
会場
福井県年縞博物館、若狭三方縄文博物館、熊川宿若狭美術館、神宮寺
講師
堀内悠希(アーティスト)
プロフィール
1990年奈良県生まれ、イギリス・ロンドン在住。映像、セラミック、絵画、インスタレーションなど様々な手法を用いて、時間や意味の重なり、偶然の連鎖について、既存の知覚概念と異なる視点から表現する。2015年東京芸術大学絵画科油画専攻卒業、2018年に東京芸術大学大学院を修了。2023年スレード美術学校(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)修士課程終了。主な個展に、「カンタム テレポーテーション」 (駒込倉庫、東京、2023)、「Parallel World」(NOHGA HOTEL Ueno、東京、2020)、グループ展に「See the Light」(HAGIWARA PROJECTS、東京、2022)、「版行動 映えることができない」(東京都美術館、2021)など多数。2024年9-12月に十和田市現代美術館サテライトスペースにて個展を開催予定。
概要
若狭町・水月湖の湖底に眠る年縞や、鳥浜貝塚の縄文遺物、小浜に由来する東大寺の「お水取り」、鯖街道として海の幸を運ぶ宿場町として栄えた熊川宿など、若狭はさまざまな歴史が眠っている。イギリスでアーティストインレジデンスにて熊川宿若狭美術館に滞在するアーティスト、堀内悠希は身の回りの事象や自然に内在する時間性、個人の記憶をテーマとし、滞在を通じて若狭にやどる時間性と向き合い制作する。ドローイング・ワークショップを構想。
5. 講義 : SHINING WOMAN PROJECT “命を撮ること──芯の輝きと女性性──“
日時
10月19日(土)ピンクリボンデー、13:00-15:00
会場
奈良女子大学 工学系H棟 101, 102(対面方式)*会場が変更になりました
講師
殿村 任香(写真家)
プロフィール
1979年生まれ。2008年に自身の家族の日常を赤裸々に撮ったシリーズを赤々舎より出版し鮮烈にデビュー。2013年には、新宿歌舞伎町でホステスとして夜の人々と生きながら撮った「ゼィコードゥミーユカリ」をZen Foto Galleryより出版して以来、国内外から注目され、2022年ヨーロッパ写真美術館のグループ展「Love Songs」にデビュー作「母恋 ハハ・ラブ」を出品し同館コレクションに収蔵された。また、自身のテーマであるリアリティとアクチュアリティの一つの節目となる新作「魂トリップ soultrip」を、今年アルル国際写真祭 KYOTOGRAPHIE TRANSFERTS展にて発表する。
概要
SHINING WOMAN PROJECTの撮影を始めてから「生きるために撮る、から、撮るために生きる」に変わったという写真家の殿村任香。
命を撮るということに向き合い続けることで見えてきたこと、また、ピンクリボンデーをきっかけとし、現代女性に伝えたい自分のからだを知るということ。
女性特有のがんについて、女性のからだ、セクシュアリティ、女性が抱えやすい問題についてを性別や世代の垣根を越えて対話を生むべくアクションを起こしていくことの重要性についてディスカッション致します。
SHINING WOMAN PROJECT:https://www.hidekatonomura.com/projects-2-1
講義は一般の方も受講できます。下記のgoogleフォームより申し込みください:https://forms.gle/WQM4Myufm8Sq5ijx5
6. 講義&ワークショップ : 3DCGで魅せる化粧品広告、Adobe Substance 3Dの力
日時
10/30(水) 15:00-17:00 ※ 定員:先着20名
⭐︎定員に達しました⭐︎
会場
奈良女子大学工学部棟1階 H101・H102教室
講師
Rieringo(松井りえ/bestat株式会社)(3DCGアーティスト)
プロフィール
服飾専門学校卒業後自身のブランドを立ち上げ、Web・DTP・製品デザイン・EC運営・コンセプトメイクやブランディングまで幅広いクリエイティブに7年間携わる。2021年に3DCG業界に転身し、個人としても評価される3DCGアーティストとして活躍。現在は東京大学発IT系スタートアップ企業bestat株式会社にて、CG部の責任者として3Dコンテンツを用いた新規ソリューションをお客様へ提案・制作・ディレクションを行っている。
概要
服飾デザイナー、自身のブランドのディレクターを経て3DCGデザイナーに転職した経歴をもつクリエイター・Rieringo氏(松井りえ/bestat株式会社)によるワークショップを開催。3DCG初心者にも始めやすいツール・Adobe Substance 3D Stagerを使用し、化粧品広告ビジュアルを題材に3DCGの第一歩をレクチャーします。クリエイティブなアイデアを形にするスキルをわかりやすく伝授します。実践的な学びを提供する本ワークショップで新しい技術に触れるチャンス!
協力 アドビ
7. 講義: わたしと世界を少しだけ変えるキュレーション
日時
11月20日(水)15:00-17:00
会場
奈良女子大学
講師
中村 史子(大阪中之島美術館、主任学芸員)
プロフィール
大阪中之島美術館学芸員。大阪中之島美術館にてOsaka Directory Supported by RICHARD MILLE 小松千倫を企画、担当。また、 2007年〜2023年まで愛知県美術館学芸員として「放課後のはらっぱ」(2009)、「魔術/美術」(2012 年)、「これからの写真」(2014)、「生誕120年 安井仲治」(2023)等を企画、担当。また、あいちトリエンナーレにアシスタントキュレーターとして関わり、「国際芸術祭あいち2022」(202)のキュレーターを務める。雑誌や書籍等への寄稿多数。
概要
キュレーションは、作品や作家の活動を展覧会という活動で実現し、それを目の前の受け手と目の前にいない未来の受け手に届ける仕事です。地味な事務作業や肉体労働と、抽象的な思考の両方が求められるとも言えるかもしれません。これまでかかわってきた展覧会事業を例に、様々なキュレーションの実践についてお話します。それによって、わたしも世界も少しだけ変わる可能性があることを、感じ取っていただければと思っています。
8. 講義&ワークショップ:ミラーレス一眼で始めるフォトグラフィ── 基礎から実践まで
日時
2025年 1 月18日(土)13:00-17:00 ※ 定員:先着30名
会場
入江泰吉記念奈良市写真美術館
講師
蒲原 裕(株式会社シグマ)
プロフィール
株式会社シグマでマーケティングを担当する傍ら、ギャラリー所属の写真家として作家活動も行う。
概要
「写真を撮るためにカメラとレンズは何をしてるのか」をテーマに、絞りやシャッタースピードの基礎知識を習得し、標準、広角、望遠といったレンズの特徴を実際の撮影を通して学べるワークショップです。少人数のグループで撮影に挑戦し、写真について講評を受けながら、自分らしい表現を見つけることを目指します。カメラ初心者も大歓迎!この機会に、普段使っているカメラの世界をもっと深く知ってみませんか?